「博士の愛した数式」読了

思いっきりネタバレ含みます。

「終末が近づいている幸福」系の話(どんなだ)。安易に人物を殺したりせず、手のひらから儚い幸せを皆が必死に零すまいと努力している姿は、読者である自分も引き込まれもっと長く続けばいいのにと共感を呼び起こします。

ががが、繊細な記述はすごい好きなのだけど、エンターテイメント慣れ(毒され?)している身にはちょーっと抑揚が足りない。誰も死なない。(表面上は)何も失わない。

そういう話なのです。逆に映画は映画で楽しめそうなのでいっぺん見てみようかな。